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2017.11.23

SBアットワーク株式会社

エヌ・エイ・シーより
SBアットワーク株式会社
ウェルネスセンター センター長
増田 裕之氏


SBアットワーク株式会社
ウェルネスセンター EAP推進課 課長代行
JICA産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
田中 奈穂子氏


コストダウンと健診結果データの品質向上で業務効率UPを狙う

初めに御社の業務内容についてお聞かせください。

田中:弊社は、主にソフトバンクのグループ企業を対象として、給与計算や社会保険、安全衛生など人事に関するアウトソーシングサービスを提供している会社です。その中でウェルネスセンターは、安全衛生・健康増進等の施策を提供しています。具体的には、法令に基づく安全衛生活動、健康診断手配、各種健康相談、教育研修などです。

1日にどのくらいの方が利用されるんですか?

増田:ウェルネスセンターの近隣では、1万人以上のグループ会社従業員が働いています。利用者数は日によりますが、1日100人前後でしょうか。そのうち半分がマッサージの利用ですね。残り半分が産業医、カウンセラー保健師との面談での利用です。

御社が健診データ変換ツール「Unifier」導入前に抱えていた課題を教えてください。

田中:ウェルネスセンターの業務のひとつに、各社従業員の健診結果の集計・管理があります。迅速に事後措置を行うために、各医療機関から頂いた結果をできるだけ早く処理したいのですが、受診先の医療機関が非常に多数あり、それぞれの医療機関から異なるフォーマットで毎月40~50件のファイルを受領するため、結果の集約に大変苦慮しておりました。

なんとかそれを統一したいと医療機関側に「弊社の指定するフォーマットに合わせて頂けないか」とお願いするなど何年もかけていろいろと工夫をしてはきたのですがなかなかこちらのフォーマットに合わせては頂けませんでした。とはいえ、弊社としてもお取引企業様が増えれば増えるほど、医療機関の数もフォーマットの種類も増えていくという状況で、頭を抱えていました。

サービス導入により、目指された改善点を教えてください。

田中:当初、単にフォーマットを並べ替えるシステムと思っておりましたが、いろいろとお話を伺っていく中で、並べ替えるだけではなく、設定を登録することで例えば表記の統一なども一括変換できるということが非常に魅力的でした。それであれば、並べ替える工数だけでなく変換の工数も減らすことができるのではないかと大きな期待ができたので、導入するに至りました。

増田:また、エラーチェックなどができるところも魅力的でした。たとえば医療機関からきた結果の値が現実的にはありえない数値の場合などもエラーとしてはじかれるのでデータの精度もあがり、単にコストダウンではなく、品質向上になるという点でも評価しています。

導入決定までに他社サービスとの比較検討されたのでしょうか。

田中:実は、このようなサービス・ソリューションがあるということ自体を初めて知りました。それまでは医療機関にお願いするしかないと思っていました。他社の健康管理室の方と交流する機会もあるのですが、やはり皆様共通の悩みであり、どちらも同じような課題を抱えていたので、そういうものだと思い込んでいたところがあったかもしれません。

増田:そういう企業も多いのではないでしょうか。私もたまたま交流会で御社とお会いして知りましたし、他に類似するソリューションを持っている会社を私も知らないです。

田中:複数の企業のデータを扱う健診管理のアウトソーシング会社などでは強いニーズがあるかもしれません。または医療機関のなかでも、全国の医療機関の結果を集約し、企業へ納品している医療機関などでもニーズがあるかもしれないですね。

導入にあたって、ご苦労された事はございましたか。また導入されてみての感想を教えてください。

田中:導入にあたって苦労した点というのは特にないですね。導入して、まさに今、最初の設定部分で少し苦労しているところですが(笑)。導入の際も非常に丁寧にオリエンテーションをして頂いて、使用方法も分かりやすかったです。初回の設定時は想像以上に時間がかかっているように感じますが、一回設定してしまえばある程度流れていくと思いますので、特に問題ではないと思っています。

エヌ・エイ・シーさんのサポートについても、ほとんどの問題はすぐに解決して頂けて本当に心強いです。病院のデータや数値管理について熟知していらっしゃるところも心強い点です。

増田:そういった点で私もとても安心できますね。この領域というのは、経験がない人が機械的に作業してしまうと思わぬところに落とし穴があったり、エラーの元があったりするので、医療・ヘルスケア関連に詳しいエヌ・エイ・シーさんには安心を感じています。

今後御社として、この分野で健康増進のために進めていきたいこと、もしくはご検討されているサービスやソリューションはありますか?

田中:ひとつは、健診結果管理のシステム化です。2万人以上の健診結果データを扱っておりますので、過去の履歴へ簡単にアクセスできたり、面談の時に素早く参照できる環境が実現されれば、よりよいサービス提供につながるのではないかと考えています。

増田:現在ソフトバンクグループでは健康管理に非常に精力的に取り組んでおり、経営者レベルが集まる会議でも健康診断の受診率がテーマに上がる程なんです。受診が芳しくない部署の本部長に対しては、部署別の受診率情報を人事の責任者から伝えています。健康診断の受診率100%まであと少しなので、まずはそこからスタートですね。