ITを活用したヘルスケア事業を展開する、株式会社エヌ・エイ・シー(所在地:東京都港区、代表取締役:山崎 直人)は、同社の「特定健診未受診者対策サービス」が山梨県富士吉田市において保健事業の一環として採用されたことを2022年7月7日に発表しました。
【実施の背景】
山梨県富士吉田市は、富士山の北麓に位置し、市内にある北口本宮冨士浅間神社は世界遺産「富士山」の構成遺産のひとつであり、門前町としても栄えました。その他、富士急ハイランドや外国客からの人気も高い新倉山浅間公園など、観光でも賑わう山梨県東南部の郡内地方の中核都市となります。
富士吉田市の特定健診受診率は令和2年度34.6%であり、令和5年度の目標値である45%を達成するのが困難な状況であることがわかりました。また第二期データヘルス計画によると、特定健康診査の問診から見る市の状況として、県平均と比較し「喫煙」「身体活動不足」「食事のとり方」に問題がある割合が高く、生活習慣病を引き起こしやすい割合が高い状況が見えてきました。一方、問診からは生活習慣に関する改善意欲がある者は県平均よりも多く、積極的にアプローチすることで生活習慣の改善を図ることができる可能性が高いことが分かりました。
これらの分析により、「第3期富士吉田市特定健康診査等実施計画」では、糖尿病等の生活習慣病有病者、及びその予備群の減少、及び健康の保持増進を図ることを目的としています。特定健診受診者には健診結果の提供と同時に、対象者個人の健診及び問診結果を踏まえた、個人の生活習慣やその改善に関する情報提供を行うとしています。
【エヌ・エイ・シーの「特定健診未受診者対策サービス」とは】
エヌ・エイ・シーの「特定健診未受診者対策サービス」は、特定健診の「不定期受診者」と「長期未受診者」に対して次回の健診受診を促す「受診勧奨シート」を送付するサービスです。
過去5年間のうちに1回以上特定健診を受けたことのある不定期受診者向けの「個別受診勧奨シート」には、個人の複数年の健診結果に基づいて、個人のリスクに対応した医師の監修による個別の生活習慣改善アドバイスが表示されます。従来のハガキや電話での一律の受診勧奨とは異なり、自身の過去の健診結果や個別アドバイスが掲載された勧奨シートが手元に届くことで、健診受診の必要性を「自分ごと」として捉え、毎年の健診受診へと行動変容を促します。
過去の健診結果データがない長期未受診者については、保険者全体における年代・性別ごとの疾病傾向を分析し、それぞれのセグメントが持つ生活習慣病リスクを訴求することで健診受診の重要性を伝えられる「受診勧奨シート」を送付することで、健診受診を促します。
【富士吉田市の実施内容】
今回富士吉田市では、過去5年分の特定健診受診履歴を分析し、「過去5年間に少なくとも1回の受診あり」の者には「個別受診勧奨シート」、過去5年間で一度も健診に来ていない長期未受診者には「受診勧奨シート」を送付します。富士吉田市は、加入者に上記のようなシートを届けることにより、一層の健康意識の醸成と、生活習慣改善の意欲が高まるきっかけとなることを目指しています。また、それぞれの勧奨シートは行動経済学に基づく「ナッジ理論」が活用されています。
富士吉田市では上記受診勧奨シートの送付に加え、電話勧奨と被保険者へのアンケートも実施し受診率の底上げを図るとともに、未受診者の属性分析を行い、今後の更なる受診率向上につとめていくとしています。
株式会社エヌ・エイ・シーについて
ヘルスケア分野におけるITの活用をベースとしたソリューションやサービスを提供しており、国が「データヘルス計画」を推進する以前から健診結果データの分析及び有効活用に着目したサービスを展開し、実績を積んでいます。今後も健診データを活用した「特定健診未受診者対策サービス」「メタボ流入抑制サービス」をはじめとする個別通知に特化したサービスを、自治体や健康保険組合へ積極的に提供していく計画です。
「特定健診未受診者対策サービス」詳細:https://www.nac-care.co.jp/service/hc_09.html
山梨県富士吉田市:https://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/
【会社概要】
社 名: 株式会社エヌ・エイ・シー
設立年月日: 2011 年 3 月 31 日
本社所在地: 〒105-0003 東京都港区西新橋 1-6-21 NBF虎ノ門ビル
代 表 者 : 山崎 直人
主要事業内容: ヘルスケア事業、エンタープライズソリューション事業
U R L : https://www.nac-care.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社エヌ・エイ・シー ヘルスケア事業本部 営業部
TEL: 03-3501-5502 FAX: 03-3501-5503