行方市は、茨城県の南東部に位置し、首都東京からは北東に約70㎞の距離にあり、東に北浦、西に霞ヶ浦の湖に囲まれた標高約30mの丘陵地帯となっています。平成17年9月に市制を施行しました。野菜をはじめとする豊富な農産物が通年にわたり生産され、首都圏の食糧基地として大きな役割を担っています。
人口は近年減少傾向にあります。本市の平成28年度の人口は35,940人で、高齢化率(65歳以上)31.6%、茨城県28.0%と比較すると約1.13倍、国27.5%と比較すると約1.15倍となっております。
国民健康保険被保険者数は12,606人で、市の人口に占める国保加入率は35.1%となっております。
H26年度 2,841,724千円、H27年度 2,850,864千円、H28年度 2,806,752千円となっており、年間約28億円程度で推移しています。
H26年度 37.1%、H27年度 38.4%、H28年度 39.6%、H29年度 39.6%(4月速報値)です。
特定健診受診率は県平均を上回っておりますが、40歳、50歳代の特定健診受診率が低いことが課題でした。また、メタボ該当者、予備群が多いことも課題でした。
勧奨通知により特定健診受診率が少しでも上がればと思いました。合わせてメタボ改善に繋がればという思いもありました。
ハガキ勧奨は同じ内容のものが多く、見てもらえないことが多かったです。
電話勧奨も電話による詐欺が多発しており、電話に出てくれない、話ができても詐欺だと思われ疑われたり、話を聞いてくれないケースも多いです。
糖尿病重症化予防教室として、講義3回、調理実習1回の計4回講座を実施しました。
メリットとしては、参加者の生活習慣や食生活に関する意識の変化が見られました。
デメリットとしては、高齢な方は改善意識が見られますが、若年層は改善意識が低く、若年層の参加者も少ないこと。早い段階で改善してもらえればと思っています。
以前より説明は受けていましたが、未受診者への通知がマンネリ化していたので何とかしたかったことがあります。ハガキによる通知ではなく何かインパクトのあるものにしたかったので、興味を持ちました。
過去の受診履歴等から個人ごとに見合ったコメント入りの勧奨通知を出すことで自分の健康状態を見直すきっかけとなり、特定健診受診に繋がればと思いました。個人への通知なので、封筒等を変える(通常の市役所封筒でない模様等)ことにより今までとは違い必ず読んでくれるだろうと思いました。
まず、通知を見てもらうことが大事だと思い、通常の市の封筒と色違いにし、特別な通知だと思ってもらえればと考えました。イラスト入りにしたかったのですが、予算的な問題があったので、まずは通知文書のみ導入することになりました。
ハガキによる一般的なものとの比較検討をしました。
過去の特定健診受診結果を基にした、自分自身に対するアドバイスが記載されていることで健診への意識の変化が見られたのではないかと思います。目を通してくれた方が多かったのではないでしょうか。
2016年度:送付数 994
受診者数 440
受診率 44.2%
2017年度:送付数 982
受診者数 443
受診率 45.1%
通知を受け取り、「何だろう?」と思い、勧奨通知を持って特定健診を受診しに来てくれた方がいらっしゃいました。他にも特定健診受診者で通知を見たという方もいたので、実際にご覧になって下さったという実感がありました。
今回は、市の封筒の色違いを活用しましたが、今後はインパクトがある封筒にすることで通知者の関心をひき、開封率を上げることで受診率の向上にも繋がると考えています。
今後も継続し、複数年で経過をみて効果測定が出来れば良いと思います。
似たような通知が続いてしまうと健康への意識が低下してしまうと思われるので、メタボ改善への取組も面白そうだと感じています。
通知を受けとる側の方々の関心の高そうな情報を、更新し継続していけたらと考えています。